Azure OpenAI (GPT-4o) が連邦政府のセキュリティ認証を取得し、他のクラウドAIサービスに追いつく
マイクロソフトのAzure OpenAIは、デビューから約3年を経て、政府機関やその他の厳格な規制が求められる産業で使用できるようになるための重要なセキュリティハードルをクリアしました。これにより、Azure OpenAIはAWSやGoogle Cloudといった他のクラウド大手と肩を並べることとなります。
今週、マイクロソフトはAzure Government向けにFedRAMP High Authorization認証を取得したことを発表しました。この認証はクラウドサービスに対して最も高いレベルの承認であり、政府機関や高いセキュリティ基準が求められる組織でも利用可能です。
FedRAMP(Federal Risk and Authorization Management Program)は、政府全体で統一されたクラウドサービスのセキュリティ評価、承認、および継続的な監視を行うプログラムです。これにより、政府機関が使用するクラウドサービスが厳格なセキュリティ要件を満たしていることが保証されます。
今週、マイクロソフトのダグラス・フィリップス氏は次の2つのアップデートを発表しました:
- Azure OpenAI ServiceがFedRAMP High Authorization for Azure Governmentとして認定された。
- GPT-4oがAzure Government向けAzure OpenAI Serviceとして提供開始され、この最新認証にも含まれている。
1年前には、Azure Commercial向けにも同様にFedRAMP High Authorizationが取得されており、このことで政府ユーザーや開発者は自分たちのクラウドアプリケーションにAzure OpenAIモデルを統合することが可能になりました。
今回の認証取得によって、Microsoft Azure AIはGoogle CloudやAWSなど他社との競争力を一段と高めました。Google Cloudでは今年5月にVertex AIプラットフォームが同じくFedRAMP High Authorizationを取得しています。
Vertex AIはMLモデル(機械学習モデル)の構築・トレーニング・展開プロセスを簡素化するために設計されたプラットフォームです。このプラットフォームによって公的機関のお客様は翻訳や音声認識、文書理解など幅広いワークロードでインテリジェントな能力を活用できます。
AWSも最近Amazon BedrockサービスについてFedRAMP High Authorization取得したことを発表しました。Bedrockは生成型AIアプリケーション作成とスケーリングプロセスを簡素化するためのもので、高性能な基盤モデルと必要な能力すべて提供します。
このようにクラウド大手間で激しい競争が続く中でも、この度のFedRAMP High Authorization取得はMicrosoftにとって大きな成果と言えるでしょう。同社はOpenAIへの莫大な投資とパートナーシップによって初期段階から優位性を確保していました。
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