AIでプログラミング、農業の未来を変える
マイクロコントローラーは農業で一般的だが、コンピュータープログラミングの授業はそうではない
2024年8月22日発行
アーカンソー州フェイエットビル発— 今月発表された研究によると、ChatGPTなどの人工知能ツールが、農業において簡単なコンピュータープログラムを作成する手段として有望であることが示されました。
マイクロコントローラーは、小型のコンピューターであり、センサーからの入力を受けてカスタムプログラムに基づいたタスクを実行します。これらは気候や灌漑制御、食品加工システム、さらにはロボットやドローンの用途など、多くの農業分野で使用されています。
アーカンソー大学システム農業研究部門とデール・バンパーズ農学・食品科学・生命科学大学との共同研究によれば、コンピューターコーディングに不慣れな農学部の学生でもChatGPTを使って簡単なタスクを実行するプログラムを書くことができたといいます。
写真:ドン・ジョンソン教授(提供:アーカンソー大学システム農業研究部門)
「生成系AIは農業に大きな影響を与える可能性があります…影響を与えないわけがありません」と、このプロジェクトの主任研究者であるドン・ジョンソン教授は語ります。「私たちは卒業生がその一員となるよう準備させる必要があります。」
ジョンソン教授による最新の研究「Agriculture students’ use of generative artificial intelligence for microcontroller programming」は8月にNatural Sciences Education誌に掲載されました。この研究にはバンパーズ大学のウィル・ドス助教授とクリストファー・エステップ准教授も共著者として参加しています。
ジョンソン教授は、「深いプログラミング知識なしでも生成系AIを利用して中程度の難易度の問題解決ができること」を示したと述べています。
研究の起源
ジョンソン教授は2022年にChatGPTがリリースされた際、その技術がArduinoなどのマイクロコントローラー向けコードを書く能力について調査し始めました。初期調査では、学生たちが自分自身でコードを書く場合とChatGPTを使用する場合との間で能力や興味、自信について比較しました。その結果、自分自身でコードを書いた学生たちがより高い自信と能力を持つようになったものの、両グループとも同等の成功率と興味を示しました。
続く8月に発表されたフォローアップ調査では、特別なプログラミング経験なしにより高度な問題解決への取り組みが求められました。この調査では、「加熱タンク内液体レベルがセンサーから8インチ以上下回った際にポンプをオンし、3インチ以内まで補充された際にオフする」という課題でした。結果として11チーム中9チームがこの問題解決に成功しました。
次なるステップ
ジョンソン教授はさらに一歩進み、生徒自身にシナリオ設定させ、その上でChatGPTを活用してコードを書かせたいと考えています。「私は学生たちが問題解決指向でマイクロコントローラーに取り組む自信を持ってほしい」と彼は言います。
詳細情報についてはArkansas Agricultural Experiment Station websiteをご覧ください。またX(旧Twitter)@ArkAgResearchやFood, Farms and Forests podcastにもご注目ください。
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