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### セカンドキャリアを考える中高年へ:年収や肩書きという鎧を脱ぎ捨てる
満足のいくセカンドキャリアを歩むために、中高年が心がけるべきこととは何でしょうか。転職・副業市場に詳しいキャリアコンサルタントの大桃綾子さんは「何よりもまず、年収や肩書きという鎧を脱ぐことが大切だ」と語ります。
#### 「会社に裏切られた!」と嘆く前に
会社とは何でしょうか。ある人にとっては「家族」、また別の人には「友達以上、恋人未満」のような存在かもしれません。そして、長年勤めていると「自分自身そのもの」になってしまうこともあります。しかし、このような感情的な繋がりは時として危険です。「これだけ勤めてきたんだから、会社はオレに悪いようにはしないだろう……」と安心感を抱いている方も多いでしょう。
でも、一度立ち止まって考えてみてください。新しい提案をしても困った顔をする年下上司、新しいツールや仕組みをすぐ使いこなす若手。一方で、自分は使い方がわからず黙っている—そんな状況に心当たりはありませんか?役職定年が目の前に迫り、「あ、やばっ!」と思う瞬間が来たら、それこそチャンスです。
見たくない現実から目を背けても、「会社員人生」は必ず終わりが来ます。その結果、「会社に裏切られた!」とか「オレを評価してくれない!」と嘆くことになるのです。
#### あなたは何がしたいのか?
「会社から次々とむちゃくちゃな仕事をあてがわれ、“何でも屋”になってるのに誰からも感謝されない」、「新しい提案をしても『おとなしくしててくれ』と言われる」—こんな憤りや哀しみ、中高年なら一度は感じたことがあるでしょう。
当社では、中高年のセカンドキャリア支援として「大人のインターンシップ」を提供しています。このプログラムでは、副業や転職前の“練習機会”として全国各地(北海道から沖縄まで)の中小企業や団体でインターンシップできる環境があります。コロナ禍によってオンラインで地方企業とつながるスタイルが普及し、本業との両立もしやすくなりました。
私たちは参加者と地方企業との“仲人”役として個別マッチングサポートしています。「やってみたいこと」の解像度が高ければ高いほど、マッチング精度も向上します。しかし、「やりたいこと」が明確でなくても問題ありません。「気になるキーワード」だけでも十分。それが最初のアクセルとなります。
さあ、「あなたは何がしたいのか?」ここからすべてが始まります。自分自身と向き合い、新しい道への一歩を踏み出しましょう。
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