山形県天童市藤内新田において、県職員が副業としてサクランボの収穫作業に協力する「やまがたチェリサポ職員制度」が注目を集めています。この制度を利用し、今年は2人の県職員が果樹園での作業に参加しました。
この制度は、地域経済の活性化と農家支援を目的として設立されました。特に繁忙期には労働力不足が深刻な問題となる農家にとって、大変心強い助けとなっています。今年も多くの果樹園で甘くてジューシーなサクランボが実り、その収穫作業には多くの手が必要です。
今回、副業としてサクランボ収穫に参加した2人の県職員は、それぞれ異なる部署から来たものの、共通して地域への貢献意識が高いことが特徴です。一人目は総務部から来た田中さん。彼は日頃デスクワーク中心の生活ですが、「やまがたチェリサポ職員制度」を通じて初めて農作業に挑戦しました。「普段とは全く違う環境で、新鮮な気持ちで仕事をすることができました。自分自身も成長できたと感じます」と語ります。
二人目は観光振興課から派遣された佐藤さん。彼女は以前から地域資源としての農産物に関心を持ち、この機会を非常に楽しみにしていました。「観光客にも人気のある山形県産サクランボ。その魅力を体験しながら伝えるためには、自分自身もその現場で働くことが大切だと思います」と佐藤さんは話します。
果樹園主もこの取り組みを非常に評価しています。「収穫期になるとどうしても人手不足になります。県職員のみなさんのおかげで効率よく仕事が進み、大変助かっています」と感謝の言葉を述べています。また、周囲には他にも同様の制度導入を検討する声も上がっており、一層期待されています。
「やまがたチェリサポ職員制度」は単なる労働力提供だけではありません。地域住民とのコミュニケーションや相互理解を深める機会ともなっており、参加者たちはそれぞれ新しい視点や知識を得ることができます。このような双方向的な取り組みこそ、地域社会全体の活性化につながるものです。
これからも「やまがたチェリサポ職員制度」のような取り組みを通じて、多様なバックグラウンドを持つ人々による協力と交流が広まり、山形県全体の魅力向上と発展につながることを期待しています。今年度参加した田中さんと佐藤さんも、この経験を生かし、それぞれの日常業務にも新しい風を吹き込むことでしょう。そして次回以降、多くの県職員による参加とさらなる成果への期待感は一層高まります。
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